もやしの日

11月11日は、もやしの日です。もやしがまっすぐ伸びる様子から、もやしが4つ並んでいるように見えることから、もやし生産者協会が制定しました。1が4つ並ぶことから様々な記念日に指定されている11月11日ですが、もやしの日もその1つで、11月11日ともやしの間にこれといった関連はありません。

「もやし」と聞くと「もやしっ子」などひ弱なイメージがあるかもしれませんが、実は種類も豊富で栄養豊富、パワーに溢れた野菜なのです。一般にスーパーなどで売っているもやしは「緑豆もやし」といって緑豆を発芽させたものです。価格が安いにもかかわらず、栄養があってシャキシャキした食感でどんな料理にも合う、おいしい「もやし」ですね。これとは別に、機能性表示食品である「大豆イソフラボン子大豆もやし」というものがあります。機能性関与成分は骨を健康に保つ機能がある大豆イソフラボンを含んでいます。もやしのシャキシャキ食感と子大豆のコリっとした食感が楽しめます。スープや鍋物との相性がとても良く、ナムルや坦々スープなどの辛味系レシピとの相性が良いです。

大豆を発芽させたものが大豆イソフラボン子大豆もやしです。一般的な緑豆もやしとの違いは、緑豆もやしには含まれていない「大豆イソフラボン」が大豆イソフラボン子大豆もやしには含まれているということです。大豆イソフラボンは主に大豆の胚芽に多く含まれるフラノイドの一種です。その化学構造が女性ホルモンの「エストロゲン」に似ているため、同じような働きをすることがわかっています。そのため、加齢などで女性ホルモン(エストロゲン)が減少することによって起こる更年期障害、皮膚萎縮・色素沈着、骨粗鬆症、認知障害、動脈硬化などの症状が大豆イソフラボンを摂取することで緩和・改善されるといわれています。大豆と大豆イソフラボン子大豆もやしに含まれる栄養素を比べてみると、いずれの栄養素も大豆より大豆イソフラボン子大豆もやしの方が多く含まれています。これは、発芽に使うエネルギーを補うために種のときより増えてくるためです。大豆イソフラボン子大豆もやしには、大豆イソフラボン以外にも栄養素が豊富です。そして、カロリーは低いのです。

「豆に働く」「マメな人」など「豆」にまつわることわざは多く、働き者で、誠実で、日本人の気質をよく表しています。日本人とは切っても切れない「豆」。「豆に食うとまめでいらいれる」ということわざがありますが、豆をよく食べるとまめ(健康)に暮らせるという意味です。豆腐、納豆、味噌汁・・・昔から、日本人にとって大豆製品は馴染み深いものでしたが、食生活の変化からその摂取量が減少しているといわれています。昔の人は知っていた、身体にもっと豆を、豆腐、納豆、味噌汁、そしてさらに、現代人の生活にあった大豆製品のとり方を提案していきたいと思います。もやしの日には、大豆イソフラボン子大豆もやしを買って、もやし料理をつくってみませんか。サプリメントなどで大豆イソフラボンを摂るよりもずっとバランスの良い栄養を摂ることができると思いますよ。