白露

白露とは、15番目の二十四節気のことを指します。白露は、暑さも少しずつ収まりはじめ、草花に朝露がつくようになってくるということを意味しています。現代でも、高原地帯など朝晩の気温がぐんと下がる地域では、この時期に朝露が見られることもあるようです。江戸時代に太玄斎(常陸宍戸藩の第5代藩主松平頼救)が記した暦についての解説書「暦便覧」において「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と記されています。このことからも、白露には朝夕は涼しく秋らしい気候になることが感じられます。秋の訪れを感じさせる白露ですが、2020年の白露は9月7日です。

白露の時期は徐々に秋らしくなり、食べ物がおいしくなる時期でもあります。この時期に旬になる食べ物には、どんなものがあるのでしょうか。「さんま」は秋の食べ物の代表格と言えるかもしれません。この時期のさんまは特に脂が乗っており、皮がピンと張って口先が黄色になっているのが特徴です。現状では不漁が伝えられていますが、本来ならこの時期に食べたいものですね。かぼちゃも秋においしい食べ物のひとつです。かぼちゃには免疫力を高めるβカロチンや冷え性改善にも効くビタミンEが多く含まれているので、季節の変わり目であるこの時期に是非食べたい食材です。醤油で煮てもおいしいですし、かぼちゃのスイーツもいいですね。梨は、日本で栽培されている果物の中では最も古い果物といわれており、弥生時代の遺跡からもその種がみつかっているくらいです。そのままいただくのもおいしいですし、煮てコンポートにするのも良いですね。

白露は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもあります。色とりどりの旬な食材を食卓に並べて、目にも美味しい食事を心がけてみてはいかがでしょうか。猛暑で疲れた心身を癒やして、元気に秋を迎えたいですね。新型コロナウィルスに負けない体をつくる意味でも免疫力をつけるかぼちゃの料理なんかも良いですね!