即席ラーメン記念日

825日は「即席ラーメン記念日」です。昭和33年(1958年)825日、世界初のインスタントラーメンだといわれる「チキンラーメン」が日清食品より発売されたことに由来します。「チキンラーメン」の生みの親は、日清食品創業者の安藤百福(19102007)で、「おいしいこと」、「簡単に調理できる」、「長い間保存できる」、「手頃な価格」、「衛生的で安全」の5つの条件を目標として、味付き即席ラーメンの開発を進め、油の熱で麺を乾かす「瞬間油熱乾燥法」の考案により、製品化されることになりました。この「瞬間油熱乾燥法」とは、てんぷらは熱い油に入れると水分が蒸発してころもにたくさん穴があくことから、麺も揚げれば同様に穴があき、今度は注いだお湯が麺を元の状態に戻すというアイデアでした。この初代「チキンラーメン」は、袋から出して丼にいれ熱湯をかけ、ふたをして密閉し、そのまま3分待てば出来上がり、麺に味が付いているので、それがスープになって、すぐに食べられます。発売当初は2分待つとされていたそうで、いつから3分になったかは不明です。昭和33年当時、85g入りで35円という値段ですが、うどん16円、国鉄初乗り10円、銭湯16円、そば35円、ガソリン38/L、コーヒー60円の物価だったことを考えるとそう安い価格とは言えません。

さらに市場を飛躍的に拡大させたのが1971年に発売された「カップヌードル」です。発泡スチロール製の縦長カップに味付け麺を収納し、凍結乾燥(フリーズドライ)したエビ、豚肉、卵、野菜などの具を添えた全く新しいインスタントラーメンです。「カップヌードル」は、単にインスタントラーメンが、発泡スチロール製のカップに入っているというだけでなく、加工食品業界に革新をもたらせたのです。その容器は、店頭に並ぶとき包装材となり、ユーザーが湯を注ぐとき調理器具となり、さらに食するときには食器となり、3つの機能を併せ持ちます。まさに新しい発想を体現し、社会に大きな変化を起こしました。

インスタントラーメンの開発はNHKの朝の連続テレビドラマに取り上げられたので、記憶に新しいかと思います。今やアジアからアメリカ、ヨーロッパにまで広がり、地球規模で受け入れられるようになりました。特に、1990年代から途上国での所得水準上昇に伴って急増しています。1990年には150億食程度と推定された年間需要が、2001年には500億食に達し、2012年には1,000億食を突破しました。市場拡大の理由は、安藤百福氏が開発の目標に掲げた安価、簡便、安全・衛生的、保存性、美味という5原則が国境を超えた普遍的な価値の追求であったことです。さらにはインスタントラーメンが、融通無碍な食品であり、各地域の食材や味付けに馴染み、各国の伝統の味と融合したことも挙げられます。カップヌードルのトムヤムクン味が逆輸入され日本で人気になったケースも出ていますね。また、消費者の健康意識の高まりを先取りする形で、健康を意識したインスタントラーメンも登場してきました。食物繊維を添加したもの、コラーゲン含有のもの、低カロリーを謳ったもの、減塩を意識したもの等々、いろいろなインスタントラーメンが発売されています。

「即席ラーメン記念日」にちなんで、「カップ麺」と「即席麺」への支出金額をみてみると、カップ麺の支出金額で1位は佐賀市、2位は新潟市、3位は山形市、即席麺の支出金額で1位は静岡市、2位は盛岡市、3位は山形市、となっています。カップ麺では、5位に青森市、6位に福島市、10位に仙台市、即席麺では6位に秋田市、8位に青森市、が入っており、東北人の即席ラーメン好きが浮き彫りとなっています。皆さんは、インスタントラーメンは食べますか?カップ麺派ですか、それとも即席麺派ですか?ラーメンのほか、うどんやおそば、パスタなど、美味しい麺類がたくさんありますね。皆さんが住んでいるところはランキングの何位ぐらいか調べてみましょう。