土用丑の日

土用の丑の日といえば夏というイメージですが、実は1年に何回か土用の丑の日が訪れます。昨年は夏に土用の丑の日が1回だけでしたが、今年は夏に土用の丑の日が2回あります。「一の丑」が721日、「二の丑」が82日です。まず、「土用」は立夏・立秋・立冬・立春の各直前の約18日間の「期間」を示す言葉です。そして、昔の暦では日にちを十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)で数えていました。つまり、「土用の丑の日」とは、土用の期間に訪れる丑の日のことを指しているのです。土用は毎年違うので、土用の丑の日も毎年変わります。

土用の丑の日は「季節の変わり目」といえます。季節の変わり目に体調を崩しやすいので夏の土用の丑の日にはうなぎを食べて栄養をたっぷり摂ろうという考えがあったようです。7世紀から8世紀に編纂された万葉集に大伴家持が「夏痩せにはうなぎを食べると良い」と石麻呂という人に勧めている歌があります。実際、うなぎにはビタミンAやビタミンB群など疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれているので夏バテ防止にはピッタリの食材といえるでしょう。うなぎを食べる習慣が一般に広まったのは1700年代後半、江戸時代で、一説によれば「夏に売上が落ちる」と鰻屋から相談を受けた蘭学者の平賀源内が店先に「本日丑の日、土用の丑の日うなぎの日、食すれば夏負けすることなし」という看板を立てたら大繁盛したことで、他の鰻屋も真似するようになったとか。「本日丑の日」は日本初のコピーライティングと言われており、現代に至るまでコピーライティングの重要性が認められています。

うなぎ以外には「う」のつく食べ物がよいと言われています。「丑の日」の「う」ですね。例えば、うどん・ウリ・梅干し、馬肉(うま)・牛肉(うし)などですが、いずれも栄養価が高く、または食欲がなくても食べやすい食材です。今年は、黒毛和牛で焼肉はいかがでしょうか!直営店「せいぶ農産発 焼肉DINING まるぎゅう」で「きたかみ牛」で焼肉を食べるのもよし、「きたかみ牛バーベキューセット」を取り寄せて、夏の風物詩である屋外バーベキューで風を感じながら皆で楽しむのもよしです。今年の夏は「きたかみ牛」で乗り切りましょう!