ホワイトデー

214日のバレンタインデーにチョコレートを贈られた男性が、返礼のプレゼントをする日がホワイトデーですが、誰がこんな面倒くさい日を制定したんだとお怒りの方もおられようかと思います。269214日、ローマ皇帝クラウディウスが出した、兵士の自由結婚禁止政策にそむいて結婚しようとした男女を救う為、バレンタイン司教が殉教し、その1ヶ月後の314日に、その2人は改めて二人の永遠の愛を誓いあったと言われていることに由来しています。

日本ではチョコレート業者の広告キャンペーンが発端となり、バレンタインデーが定着するにしたがって、若い世代の間でそれにお返しをしようという風潮が生まれました。これを受けたお菓子業界では昭和50年代に入ってから、個々に独自の日を定めて、マシュマロやクッキー、キャンディー等を「お返しの贈り物」として宣伝販売するようになりました。この動きをキャンディーの販売促進に結びつけ、全国飴菓子工業協同組合関東地区部会が「ホワイトデー」として催事化、昭和53年、全国飴菓子工業協同組合の総会で「キャンディーを贈る日」として制定され、2年の準備期間を経て、昭和55年に第1回のホワイトデーが開催されました。

ここまでは皆さん、ご存知だと思います。実は、これに続いて414日は「オレンジデー」というのがあるのをご存知でしたか?214日の「バレンタインデー」で愛を告白し、314日の「ホワイトデー」でその返礼をした後で、その二人の愛情を確かなものとする日として、オレンジ(またはオレンジ色のプレゼント)を持って相手を訪問するのです。欧米ではオレンジが多産であることから繁栄のシンボルとされ、花嫁がオレンジの花を飾る風習があり、オレンジは結婚と関係の深いものとなっているそうです。日本では、この「オレンジデー」は愛媛県の柑橘類生産農家が1994年に制定したとのことです。

 

ちなみに、「バレンタインデー」から88日目、「八十八夜の別れ霜」ということで、513日は「メイストームデー(5月の嵐の日)」といい、別れ話を切り出すのに最適とされる日だそうです。214日の「バレンタインデー」、314日の「ホワイトデー」、414日の「オレンジデー」と、14日あたりは恋人に関連した記念の日が続きますが、これを乗り切れば、612日には「恋人の日」が待っているそうです。2月から6月までの間は毎月、節目の日があるのですね。