節分

今日は節分です。「毎年2月3日が節分の日」と思っている人が多いかと思いますが、それは間違いです。確かにここ30年ほどはずっと2月3日ですが、実は2月2日になったり2月4日になったりします。実際、来年2021年の節分は22日になるのです!

節分とは「季節の分かれ目」という意味があり、季節が変わる前日のことを指しています。ここでいう季節とは、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」のことです。しかし、現代において節分といえば、「豆まき」や「恵方巻」を食べる日、「立春」(24日頃)の前日のみを指します。これは昔、冬から春になるのを1年の始まりと考えており、今で言う「大晦日」のように「明日から新しい年」というように特別な日と捉えられていたからです。2020年は立春が24日なので、その前日の23日が節分になるのです。また、来年2021年は立春が23日になるので、その前日の22日が節分になります。

「立春」は寒さが一番ピークの時期で、立春を超えると寒さが段々和らいできます。節分といえば「豆まき」ですが、季節の変わり目には邪気が入りやすいとされ、新たな1年の前に邪気を祓う行事として「豆まき」が行われているのです。豆は「穀物の精霊が宿っている」として神聖なものと見られていたので、魔を滅するという「魔滅」という漢字が当てられ、豆をまくことで鬼を追い払う(魔を滅する)というふうに言われています。さらに、「鬼が出たとき、毘沙門天のお告げで豆をまいて鬼を退治した」という逸話もあります。

当社の大豆を炒って福豆にして豆まきをしてもいいのですが、手間がかかるので最近は「落花生」で豆まきをするご家庭も多いようです。一般的にはその家の主人が鬼の仮面をかぶり、その他の人(特に嫁)が鬼に豆を投げつけるようなイメージがありますが、それは間違いです!

 豆をまくのがその家の主人の役割で、もしくは年男・年女・厄年の人がすると縁起が良いと言われています。鬼を家から追い出すイメージで、「鬼は外」で部屋から玄関の方へ豆を投げ、「福は内」で逆に部屋に向かって豆を投げます。これを部屋の奥から玄関まで順番に行っていきます。そして豆まきが終わったら、まいた豆や落花生を自分の年令より1つ多く拾って食べましょう。1つ多く食べるのは、「新年の厄払い」の意味があります。

 

 節分についていろいろと述べてきましたが、家族のコミュニケーション、絆を強めるのも日本の行事のいい部分なので細かなことは気にせず、いっそ好きなようにやるのも良いかもしれませんね。