GFP超会議 in Tohoku

本日は、大寒。大寒の頃になると、さらに寒さが増している時期で体調を崩しやすく、インフルエンザも流行る時期です。新型ウィルスも日本に入ってきているようなので外に出られる際は体調管理に気をつけてください。

先日、農水省主催のGFP超会議 in Tohokuが福島駅の前にあるコラッセふくしまで開催され、参加してきました。国を挙げて日本の農水畜産物を海外に積極的に展開していこうとするプロジェクトですが、このプロジェクトの発起人は自民党の小泉進次郎氏と山形県から選出の衆院議員の鈴木憲和氏で、全体会議には鈴木氏が参加していました。

 前回、東京での超会議に参加したので要領はほぼ同じで午前中のワークショップでは、日本の農水畜産物を輸出するにあたり、どうすれば海外輸出を伸ばしていけるかという点について生産者、商社、物流事業者、大学関係者などのメンバーがひとつのグループを形成し、議論しました。いろいろな意見が活発に出ましたので参考になりました。

 午後の全体会議では、ワークショップの結果をグループごとに発表しました。輸出を伸ばすにはコストが問題で、事業会社単独で取り組むよりオールジャパンで取り組んだほうが、海外でのプロモーション費用を捻出できるのではないかという内容がメインだったように感じました。全体会議では、ドン・キホーテがASEAN諸国に出店を加速し、日本の農水畜産物をPRしている様子、これに乗って福島県の桃などが商社を経由して輸出を伸ばしている話を聞きました。また、福島県の日本酒造業者や宮城県の畜産加工業者に外国人が入って輸出に取り組んでいる話も面白かったです。

 海外市場は、インバウンドの増加とあわせて日本食の魅力が海外に伝わり、本物の日本食需要が高まってきているので魅力的ですが、反面、国ごとに物流などのインフラ面の課題がたくさん、残されています。国内の物流コストも上昇している問題もあります。しかし、事業会社単独で乗り込んで行き、様々な失敗を糧に一歩ずつ前に進むように困難をひとつずつ解決してきたからこそ、その国での輸出ビジネスが成立してきたのだと思いました。香港や台湾への輸出のように、ある程度、インフラが整えば日本人の習性である右に倣えとばかりに、その市場になだれ込んでいく姿を見るにつけ、日本はまだまだ失敗を許容しない国なのだなと思いました。

 帰りはコラッセふくしまの1階にある観光物産店を見ましたが、たくさんの商品が並んでいました。福島は「ゆべし」など有名ですが、いろいろな商品が出ているのをみて失敗を恐れず前に進む福島の姿を感じました。